10月24日(火)から26日 (木)まで、2泊3日の行程で議会運営委員会の行政視察へ行ってきました。
◉ 福島県 会津坂下町
・坂下未来トークについて
・議会における録画配信について
◉ 福島県 矢吹町
・議会における情報発信について
・会議録画配信システムの構築までと運用上の課題等について
議会運営委員会
委員長 庄 巌龍
副委員長 土屋美奈子
委 員 山本 正行
委 員 尾森加奈恵
委 員 伊藤 正明
委 員 茅根 英昭
委 員 寺田 進
福島県 会津坂下町
坂下未来トーク
坂下町では議会報告会などを開催していましたが、なかなか人が集まらない(開催場所へ行ったらそこの館長しかいなかった)などの問題があったそうです。
そこで議会側から日時を決めて開催する形式をやめ、5名以上の町内グループ(町内在住、在勤、在学)から申し込みをしてもらう形式に変更をしたとのことでした。
その準備として町民議会懇談会 実行委員会を立ち上げ、実施要綱・募集告知方法・集計や最終報告等の検証などをまとめ、各団体へ申込案内文を送付し、また町民へ向けて周知をしたとのことでした。
5名以上で申込みができるということもあってか、コロナ禍前までは年間6回〜8回の開催実績となっておりました。
これはなかなか忙しいし、議員も町民とのやり取りを年間を通して休まずにやっていくという中にあっては、しっかりと受け応えができる知識と力量が必要なのだと感じました。
インターネット録画配信
平成14年に本庁舎と各公共施設が光ケーブルで結ばれ、その際に議会中継に要する周辺機器を整備し、イントラネット(内部ネットワーク)中継をスタートしたとのことでした。
町民に開かれた議会を推進する中でインターネット配信も必要性があるとして、平成27年よりユーチューブを使った配信も行っていました。
配信についてはしっかりとした規定を定めており、現状は定例会の一般質問を編集したものを配信していました。
今後については必要に応じて検討していくとのことでした。
福島県 矢吹町
議会における情報発信について
矢吹町では議会広報編集委員会を設置し「議会だより」の編集を全て委員会で行なっていました。
ちなみに余市町では一般質問をした各議員がその要約をして原稿を作っていますが、全体的な構成は事務局にお手伝いをしてもらい、総務産建常任委員会で最終確認をしています。
議会として町民の中から議会モニターを6名の方に委嘱しており、議会だよりに対する意見陳述やアンケートに回答して頂き、これをまとめて掲載もしておりました。
タイトなスケジュールを議員自ら行なっており、感心させられるものがありました。
議会録画配信システムの構築までと運用上の課題等について
NTT-AT(株)が開発・提供している議会中継システムを導入し、インターネット配信をしていました。
会議録検索をシェアできる「横断検索サービス」が利用できるなど、充実した機能を持つシステムで、道内でも多くの自治体で採用されております。
導入するには専用のインターネット回線が必要で、システム業者との賃貸借契約を結ばなければなりません。
月額リース料は152,900円となっており、配信の中身は充実している一方、費用がかかるということがあります。
各自治体でいろいろな議会運営があり、また「開かれた議会」に向けた様々な取組みを進めている状況を見て、参考になる部分は大いにありました。