10月10日(火)から13日(金)まで3泊4日の行程で、民生教育常任委員会の行政視察へ行ってきました。
◉ 鹿児島県 日置市
・小中一貫教育の取り組みについて
◉ 佐賀県 神埼市
・子育て支援について
・健診事業について
『子育て支援アプリかんざきっこ』
『KA.TA.ROポイント』
民生教育常任委員会
委員長 茅根 英昭
副委員長 白川栄美子
委 員 佐藤 剛司
委 員 内海冨美子
委 員 中井 寿夫
委 員 川内谷幸恵
委 員 土屋美奈子
委 員 ジャストミートあたる
鹿児島県 日置市
「小中一貫教育」
日置市では平成29年度より準備が整った中学校区において、順次小中一貫教育を導入していました。
目的の1つに「中一ギャップ」や「小一プロブレム」の解消があるとのことでした。
制度の導入によって小学校と中学校がより連携・協力しやすい環境を作りやすくなり、教育課程の編成や指導形態を工夫するなど、系統性や連続性を踏まえた指導ができるとのことです。
日置市の児童生徒数は3800人ほどですが、このうち現時点で不登校となっている生徒は80人ほど、昨年は100人ほどとなっており、不登校の多くが中学校へ進級した際に集中するとのことです。
小学校に入学してから学校生活に適応できず、精神的に不安定な状態が続くことで起こる子どもの行動を指す。
小学6年生から中学1年生に進級した際にこうむる、心理や学問、文化的なギャップとそれによるショックのことを指す。
小学校では少ない先輩・後輩といった関係の出現やいじめの激化、異なった小学校から集まった人間同士の人間関係の再編成、勉強の難易度の上昇などがある。不登校や引きこもりの原因となる。
全国で徐々に増えつつある小中一貫教育ですが、その取り組みは始まったばかりです。
本町も今後の教育のあり方を模索する中で、今年3月に「余市町立学校の適正規模・適正配置計画」を策定しましたが、その中での検討項目の1つとなっていることもあり、参考にさせて頂く部分が多くありました。
佐賀県 神埼市
「子育て支援アプリ かんざきっこ」
神埼市では母子健康手帳の補完的役割を担うものとして「子育て支援アプリ かんざきっこ」を導入していました。少子高齢化や核家族化の進行、新型コロナウイルス感染症の感染拡大などによって地域のつながりが希薄化する中で、子育てに対する不安感や孤独感、負担感を軽減する目的で導入したとのことです。
導入経費としては初期設定費用が11万円、利用料及び運用保守費用が毎年36万円ほどということでした。本町でも利用したいとの声が多ければ、導入の検討があっても良いと思います。
「健康事業 KA.TA.LOポイント」
特定健診などの定期的な受診行動を促すことと社会参加を含むフレイル対策などを目的にポイントカードを発行しポイントを付与する取り組みを進めていました。
ポイントが獲得できる事業は検診などを受診する他に各種イベントへ参加することや「チャレンジ目標」として自分が3ヶ月間継続できる目標を決め、達成できたらもらえるというものもありました。
目標としては「毎日体重を測る」とか「毎日何歩歩く」など簡単なもので、これは自己申告なのだと思います。
こういった取り組みもあってか、神埼市の特定健診受診率は全国平均や県内平均を上回る結果となっており、参考となるものでした。