泊原発再稼働を考える──住民説明会の日程と見えてきた課題

お知らせ

住民説明会の日程

北海道電力は、泊原発の再稼働をめぐり、2025年8月から10月にかけて道内各地で住民説明会を開催します。

以下はその主な日程です。
お住まいの地域での開催を、まずは確認していただければと思います。

泊原発 説明会日程(2025年)

後志管内20市町村

日時会場住所
8月26日(火)18:00泊村公民館泊村大字茅沼村172-7
8月27日(水)18:00岩内地方文化センター岩内町字万代51-7
8月28日(木)18:00神恵内村漁村センター神恵内村大字神恵内村65-4
8月29日(金)18:00共和町生涯学習センター共和町南幌似37-22
8月30日(土)13:00仁木町民センター仁木町西町1丁目36-1
9月2日(火)18:00古平町「かなえーる」古平町大字浜町50
9月3日(水)18:00余市町中央公民館余市町大川町4丁目143
9月4日(木)18:00積丹町総合文化センター積丹町大字美国町字船澗48-12
9月8日(月)18:00赤井川村健康支援センター赤井川村字赤井川318-1
9月10日(水)18:00寿都町総合文化センター寿都町字開進町187-1
9月12日(金)18:00蘭越町民センター(らぶちゃんホール)蘭越町43-1
9月13日(土)13:00倶知安町公民館倶知安町南3条東4丁目2-2
9月16日(火)18:00黒松内町総合体育館(武道場)黒松内町字黒松内392-2
9月18日(木)18:00真狩村公民館真狩村字光4
9月19日(金)18:00留寿都村公民館留寿都村字留寿都206-1
9月20日(土)13:00ニセコ町民センターニセコ町字富士見95
9月24日(水)18:00喜茂別町農村環境改善センター喜茂別町字伏見264-4
9月25日(木)18:00小樽経済センタービル小樽市稲穂2丁目22-1
9月26日(金)18:00島牧村ふれあい交流センター「おあしす」島牧村字本目253-1
9月29日(月)18:00京極町公民館京極町字京極160

支社所在地など(道内主要都市)

日時会場住所
10月1日(水)18:00釧路プリンスホテル釧路市幸町7丁目1
10月3日(金)18:00ホテル日航ノースランド帯広帯広市西2条南13丁目1
10月7日(火)18:00アートホテル旭川旭川市7条通6丁目29-2
10月8日(水)18:00ホテルベルクラシック北見北見市北6条西1丁目8-1
10月14日(火)18:00グランドメルキュール札幌大通公園札幌市中央区北1条西11丁目1-1
10月16日(木)18:00岩見沢平安閣岩見沢市5条東2丁目
10月17日(金)18:00アパホテル室蘭室蘭市中島町2丁目28-6
10月20日(月)18:00函館国際ホテル函館市大手町5-10
10月21日(火)18:00グランドホテルニュー王子苫小牧市表町4丁目3-1

全道対象(オンライン配信あり)

日時会場住所
10月26日(日)13:00札幌グランドホテル札幌市中央区北1条西4丁目

泊原発の現状と再稼働の動き

泊原発は1989年から順次稼働し、かつては北海道の電力の約4割を担っていました。
しかし、2011年の福島第一原発事故を受け、2012年から全基停止が続いています。

2025年夏、原子力規制委員会の新基準審査に合格し、北海道電力は2027年の再稼働を目標に準備を進めています。

説明会の内容と北電の主張

説明会では、次のような内容が説明されています。

  • S+3E
    安全性(Safety)と、安定供給・経済効率性・環境適合性を重視するという考え方
  • 安全対策
    地震・津波に備えた設計、防潮堤や非常用電源の強化
  • 燃料輸送計画
    泊発電所敷地外に荷揚場を設け、安全な輸送ルートを確保する構想

北海道電力は「地元の理解を得ることが何より大切」と強調しています。

核心的な問題点

しかし、住民の立場からは次のような重大な疑問が残ります。

1. 安全性と想定外リスク

基準地震動693ガルで設計されていますが、実際にそれを超える揺れや複合災害が起きたらどうなるのか。
福島と同じく「想定外」が起きない保証はありません。

2. 使用済み燃料の処分問題

最終処分地が決まらないまま燃料は増え続けています。
数万年先まで責任を負う廃棄物を抱えたまま、再稼働を進めることは無責任です。

3. 避難計画の実効性

豪雪の夜に住民が一斉避難できるのか。
高齢者や病弱な方をどう守るのか。

現実的なシミュレーションは示されていません。

4. ヒューマンエラー

「教育で防ぐ」とされますが、人間の誤りを完全に無くすことは不可能です。
万一の人為ミスを前提とした備えは十分なのか。

5. 経済依存のリスク

原発マネーに依存する地域財政は、未来世代の選択肢を奪う危険性があります。
地域経済を原発に縛り付けてよいのか、根本的に問われるべきです。

6. 住民合意の不十分さ

説明会は形式的に見え、短時間の質疑で不安が解消できるとは言えません。
地域の合意形成を「形だけ」で進めることは許されません。

住民の声と反応

説明会に参加した住民からはさまざまな声があがっています。

  • 「再稼働は温暖化対策になる」と前向きにとらえる人
  • 「説明が難しく、安全性の不安が増す」と感じた人
  • 「避難計画が机上の空論では」と指摘する声

賛否が大きく分かれ、住民の間に温度差があることが浮き彫りになっています。

未来を左右する選択

泊原発の再稼働は、単なるエネルギー政策ではなく、地域の未来そのものを左右する重大な選択です。

説明会は、住民一人ひとりが自らの声を届けられる貴重な機会です。
ぜひ足を運び、納得のいくまで問いただし、意見を伝えることが求められています。

「泊原発をどうするのか」──その答えを決めるのは、私たち自身です。