この夏、余市町でクマの目撃がいくつも報告されています。
警察の発表によると、8月だけでも登町や梅川町で何度も姿が確認されていて、特に登町では道道沿いや住宅地近くでの目撃が続いています。
町内でも「身近に出ている」という不安の声が大きくなってきました。
実は、近隣町村でも出没や足跡の情報があり、後志一帯が注意を必要としている状況です。
もう「山奥だけの出来事」ではなく、私たちの生活圏にぐっと近づいていることを実感させられます。
余市町でのクマ目撃状況
余市町のクマ目撃情報
余市警察署からの発表によると、2025年8月には余市町登町でクマの目撃情報が複数回寄せられています。
- 8月26日 午後3時20分ごろ
余市町登町(道道登余市停車場線上)付近でクマ1頭(体長約1.5m)の目撃。 - 8月26日 午前11時30分ごろ
余市町登町(道道登余市停車場線上)付近でクマ2頭(体長約1m)の目撃。 - 8月21日 午後7時15分ごろ
余市町梅川町(国道229号線上)付近でクマ1頭(体長約1m)の目撃。 - 8月17日 午後6時30分ごろ
余市町登町付近(道道余市赤井川線上)でクマ2頭の目撃。 - 8月6日 午後7時30分ころ
余市町登町(道道余市赤井川線付近)でクマ2頭の目撃。
特に登町では、過去にも複数回の出没情報が確認されており、注意が必要です。
「余市町のクマ目撃情報」については、情報をまとめた公的サイトが見つかりませんでした。
次の手順で情報をまとめましたが、目撃情報全てを網羅しているわけではありません。
- AI(Gemini)でディープリサーチさせる。
- AI(Chat GPT)で信頼できる一次情報(余市警察署の公開資料など)を元に“情報が正しいか?”のチェックをさせる。
- 新聞紙面(余市警察署発表)と照合する。
近隣地域での情報
余市町以外の近隣地域でも、クマの出没が報告されています。
仁木町
- 2025年8月1日:
仁木町大江3丁目の道道1022号で、熊が道路を横断し、その後林に立ち去るのが目撃された。 - 2025年7月17日:
午後2時頃、仁木町東町緑ヶ丘(道道余市赤井川線上)で熊2頭の目撃情報。
仁木町役場は、町内全域の山間部でヒグマの痕跡や目撃情報が頻繁に寄せられているとして、熊よけスプレーや警戒音の使用を推奨。
目撃情報は産業課農村環境係(0135-32-2515)に連絡するよう呼びかけています。
赤井川村
赤井川村は、2018~2022年のヒグマ出没情報をまとめたハザードマップを公開しており、村内での熊の目撃や足跡が頻繁に報告されていると注意喚起しています。
山林に入る際は鈴やラジオなどの音を出す道具の携帯、早朝や日没時の入山回避を推奨。
目撃情報は産業課農政係(0135-48-6276)に連絡するよう呼びかけています。
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北海道全体で増えるクマ被害
余市町だけではなく、道内全体でもクマによる被害は深刻化しています。
環境省のまとめでは、令和5年度(2023年度)のクマ類による人身被害は全国で過去最多の水準となり、北海道内でも襲われてケガを負ったり、残念ながら命を落とす方が出るなど、深刻な事態が続きました。
特に秋は、クマが冬眠に備えて活発に動き回る時期です。
ドングリや木の実が凶作の年には、山に食料が足りず、人里へ出てくることが多くなり、その際に人との遭遇が増える傾向があります。
北海道でも例外ではなく、毎年のように人身被害が報じられているのが現実です。
なぜ人里に現れるのか?
どうして人の生活圏にまで姿を見せるようになったのか。
──理由はいくつかあるようです。
まず、クマの数自体が少しずつ増えていること。
それに加えて、秋の主食であるドングリが凶作の年は、山の中だけでは食べ物が足りず、人里まで探しに来てしまうのだそうです。
それから、耕作されていない農地の荒れ具合なども関係しているといわれています。
昔は人が手を入れていた草地や畑が、今はそのまま藪になってしまい、クマが隠れながら人里へ近づきやすくなってしまいます。
農地だけではなく、人口減少が進んで町内も空き家が多くなっています。
こういった管理されていない土地や家屋もクマが近づきやすくなる原因かもしれません。
適切な草刈りは大切なんですね。
そしてもう一つは、人の暮らしの中にある「ごちそう」です。
庭に残された果物や、収穫されない畑の作物、ごみ置き場の残飯などは、クマにとっては魅力的な餌になります。
一度それを覚えてしまうと、繰り返し現れるようになるそうです。

気をつけたい日常の行動
じゃあ、私たちにできることは何でしょうか。
まずは遭遇しないための工夫です。
山や藪に入るときは、クマ鈴やラジオを持って歩く。
食べ物やごみは絶対に持ち帰る。
食べ物は屋外に放置しない。
庭木や畑の作物も、収穫を怠らず残さないようにする。
もし万が一出会ってしまったら、慌てずにゆっくり後退するのが大切です。
大声をあげたり、走って逃げたりするとかえって危険です。
特に子グマには絶対に近づいてはいけません。
母グマが近くにいる可能性が高いからです。
備えとしてクマ撃退スプレーを持っておくのも有効ですが、いざという時に正しく使えるよう、普段から使い方を確認しておくと安心です。

地域でできること
もちろん、一人だけでできることには限りがあります。
例えば、町内で協力して草刈りを行い、人の気配を残すこと。
ごみや果物をきちんと管理すること。
こうした小さな積み重ねが、クマを遠ざける効果につながります。
道内のほかの町では、AIカメラや電気柵などの技術を導入した事例もあります。
余市町でも、地域の実情に合わせた工夫を取り入れることが必要と思います。

おわりに
クマの出没は「山の動物が迷い込んだ」だけの話ではなく、
環境や社会の変化が関係している大きな課題だと分かってきました。
北海道全体でクマによる人身被害が増えている今、余市町での目撃情報の増加は、これまで以上に注意して取り組まなければならない問題だと思っています。
自治体(役場)だけで対策を強化して、解決できるものでもないと思います。
- まずは私たち一人ひとりが意識を持ち、日常の中で気をつけること。
- そして地域の協力を重ねていくこと。
小さな備えと地域での協力が重なっていくことで、クマと人が安心して暮らせる、ちょうどよい距離感が保たれていくように思います。



