3月の第1回定例会の議事録が議会ホームページで公開されたので、私の「令和6年度予算についての代表質問とその答弁」についてまとめます。
予算については代表質問で、各会派の代表者が予算についての大枠の質問をし、その後設置される「予算特別委員会」で、各議員がさらに細部の質問をする流れになっています。
内容については要約しているので、詳しく知りたい方は、「余市町議会ホームページ (このブログのトップページからも入れます)」から「会議録」の中の「令和6年第1回定例会」の「14日」に全文が載っています。
予算特別委員会の議事録は、議会ホームページに掲載はありませんが、「余市町図書館」に議事録を置いてあり、誰でも見られるようになっています。
町政全般について
行財政運営について
地方自治体が行財政運営を行う上で、財政健全性の確保、透明性の確保、説明責任、持続可能性、住民参加、効率性と効果性、リスク管理が求められます。また、多様化する住民ニーズをどう捉え、サービスの向上にどうつなげていくのか、激動する社会情勢を的確に捉えているのかなどの視点が必要です。令和6年度予算編成において、これらの要素をどのように反映させたのかについてお伺いします。
第5次総合計画及びまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる目標達成のため、事務事業の見直しや予算の効率的運用、政策的効果を重視した予算編成を行いました。ワイズスペンディングを実行し、子育て支援の拡充や新たな産業振興策を取り入れ、持続可能なまちづくりと財政基盤の確立を目指しています。
職員のスキルアップと労働環境について
住民ニーズの多様化や激動する社会と技術の進歩に適応し、より効果的な行政サービスを提供するためには、職員の教育と能力開発が重要です。職員が最新の知識とスキルを身につけることで、組織全体としての対応能力が高まり、行政サービスの向上と効率化につながります。さらに、若手職員の育成や女性職員の活躍促進も重要です。また、住民の信頼の確保、高い倫理観と使命感、不正や不祥事の防止、職場外での非行の防止など、コンプライアンスの徹底についての取り組みについてお伺いします。
デジタル環境を含む各種研修や研修派遣を積極的に取り入れ、職員の意識向上と能力開発を図ります。職員の健康管理対策や成長と発展を支援する体制を整備し、メンタルヘルス相談員の配置やストレスチェック制度の実施などに取り組んでいます。また、職員の服務規律や法令遵守を図るため、各種研修を通じてコンプライアンス意識の向上を図り、不祥事防止の体制を構築しています。
外部人材の活用について
地域の課題解決や地域力の強化に向け、外部人材の活用が重要です。本年度予算において外部人材の活用が拡充されていますが、具体的にどのような活用を考えているのか、またその効果についてお伺いします。
地域おこし協力隊の増員を予定しており、新たに観光協会支援員及び水産加工支援員を募集しています。これまでにも様々な分野で外部人材を積極的に活用しており、その結果、地域課題の解決や地域力の強化が図られていると認識しています。
高レベル放射性廃棄物最終処分場について
高レベル放射性廃棄物最終処分場の問題については、地域住民の安全と安心を最優先に考える必要があります。北海道における特定放射性廃棄物に関する条例の趣旨を踏まえ、本町の立場を明確に示していただきたい。
特定放射性廃棄物の持ち込みについては慎重に対処すべきであり、受け入れ難いという北海道の条例の趣旨を尊重する立場を維持します。
古平・余市ウインドファーム事業について
関西電力が計画を進めている古平・余市ウインドファーム事業については、低周波などによる健康被害や景観への影響について、町民の声を反映して適宜対策を講じる必要があります。これについての見解をお伺いします。
環境影響評価法に基づくアセスメントが実施されており、町としては有識者会議の議論を注視するとともに、地域住民の理解が得られるよう丁寧な説明と誠意ある対応を求めます。また、再生可能エネルギーの推進が町民の利益につながるよう進めていきます。
デジタル社会の進展に伴う高齢者対策
デジタル社会の進展に伴い、高齢者を中心としたITリテラシーの向上対策が必要です。特にスマートフォンの普及が広がる中、サイバー攻撃と思われるメールが頻繁に届いている現状があります。高齢者の安全を確保するための対策についてお伺いします。
高齢者向けのスマホ教室の開催やITリテラシー向上対策を進めるとともに、防犯意識の高揚に向けた取り組みも行います。
交通対策について
高齢者ドライバーの交通事故が社会問題となっています。公共交通が発達していない地域が多く、車が生活に欠かせない状況ですが、高齢者が免許を返納しても安心して暮らせる交通施策についてお伺いします。また、北海道新幹線札幌延伸に伴う函館本線長万部小樽間のバス転換についても伺います。
地域公共交通計画の推進に当たり、持続可能な町内公共交通ネットワークの構築に向けた協議を進めています。運転手不足などの課題も含め、住民目線の仕組みづくりに注力します。
防災、減災対策について
地震や台風などの自然災害に対する防災、減災対策の強化が急務です。避難所の整備や福祉避難所の開設についての取り組みをお伺いします。
防災訓練の実施や避難所における感染症対策、福祉避難所の整備に取り組んでいます。高齢者、障害者、妊産婦や乳幼児など要配慮者に対する支援体制を強化しています。
原子力防災について
原子力災害時の住民避難について懸念があります。特にバス避難については運転手不足の問題もあり、避難計画の実効性についてお伺いします。
北海道と連携しながら防災訓練を重ね、バス事業者の協力を得て住民避難の確保に努めます。発生した課題に対しては国へ要望を行います。
情報伝達手段の確保について
災害時における情報伝達手段の確保について、特にスマートフォンが普及している現代において効果的な情報発信の手法をお伺いします。
余市町公式ライン等の活用を検討し、様々なツールを組み合わせて広く情報発信を行います。
公共資産の有効活用について
公共資産や未利用地を子供たちの遊び場として有効活用する施策についてお伺いします。
調査研究に努め、公共資産の有効活用を図ります。
出産、子育て支援について
妊娠から出産、子育てまで切れ目のないサポートを提供するための新たな施策についてお伺いします。
妊娠期からの切れ目ない支援を図り、医療、福祉、教育等の関係機関と連携しながら正確な情報提供に努めます。
病児保育について
共働き世帯の増加に伴い、病児保育の必要性が高まっています。本町の病児保育実現についての見解をお伺いします。
医療機関等と情報共有を図りながら調査研究に努めます。
医療体制について
高齢化が進む中での医療ニーズの増加に対応するための効率的かつ包括的な医療提供体制の整備についてお伺いします。
北海道地域医療構想に基づき医療体制の確保に努めます。健康学習会等による心身の健康に関する知識の普及啓発や各種健診の受診勧奨を図ります。また、予防接種については、国が示す安全性の情報収集に努め、町民への適切な情報提供を行います。
町営斎場について
町営斎場の建設が遅れている中で、早期完成を望む声が多数あります。今後の事業の進め方についてお伺いします。
測量調査や地質調査を実施し、安全性に配慮しながら早期供用開始に向けて取り組みます。
労働施策について
雇用機会の創出や拡大、雇用の安定や就業能力の向上に向けた施策についてお伺いします。
ハローワークなどと連携し、雇用の確保に努めます。北後志通年雇用促進支援事業協議会による資格取得促進及び技能講習受講支援を実施します。
農林水産業対策について
高齢化や後継者不足が深刻化する中で、新規就農者や漁業者への支援体制の強化についてお伺いします。
新規就農活動支援センターによる支援体制の充実や養殖試験事業の支援を進めます。マッチング事業についても関係団体と協議を進めます。
有害鳥獣対策について
農作物への被害防止やハンターの育成についての施策をお伺いします。
関係機関や地元猟友会と連携し、駆除等の対策を進めます。狩猟免許取得と更新に係る費用支援を図ります。食肉加工施設整備についても北海道に要望します。
余市園芸試験場の有効活用について
民間委託1年間の状況と今後の方向性についてお伺いします。
民間委託による課題を洗い出し、直営による再構築を図ります。
6次産業について
ガストロノミーツーリズム推進事業と地域産業マリアージュ推進事業についてお伺いします。
観光コンテンツの位置づけとブランディングプロモーションの展開を進めます。地域産業マリアージュ推進事業では、ワインを中心とした6次産業化を推進し、関係人口の創出を図ります。
商工観光対策について
町内の経済をどのように支え、活性化させるのかお伺いします。
物価高騰対策の助成事業や創業支援事業を実施します。余市町中小企業振興条例に基づく支援制度を活用し、効果的な施策の実施に努めます。
道の駅再編整備事業について
新たな道の駅の建設に関して、町民合意に努めるべきと考えます。事業の進め方についてお伺いします。
広報や住民説明会を開催し、計画の具体化を進めます。現在の道の駅についても地域住民や関係機関と協議しながら検討します。
冬期除排雪と道路整備対策について
町民の暮らしや経済活動に支障を来さないよう、除排雪体制の充実を求めます。具体的な対策についてお伺いします。
効果的な除排雪を進め、臨機応変な対応が取れる体制を整備します。町道湯内漁港線ののり面恒久対策工事を予定しています。
教育関係
ここからは教育関係の質問と答弁です。
教育委員会に使えるちょうどいいアイコンがなかったので、「土器じい」を使わせてもらいます。
ふざけているのではなくて、町側と区別して、分かりやすくするためです。
教育関係
子供たちの学びの保障について
コロナ禍などの状況においても、子供たちの学びの保障をどう実現するのかお伺いします。
タブレット端末を整備し、オンライン授業を実施する体制を整えます。必要な場合にはオンライン授業を実施し、子供たちの学びの保障に努めます。
学校給食について
給食を通じて食育や食文化への理解を深めるための取り組みについてお伺いします。
学校給食に使用する食材については、本町で取れる食材をできる限り提供し、児童生徒の食への理解を深めるよう努めます。
不登校の問題について
不登校児童生徒への支援体制の強化と連携についてお伺いします。
家庭訪問や電話連絡を定期的に行い、スクールカウンセラーや相談員の研修を通じて支援体制を充実させます。適応指導教室を開設し、関係機関と連携して通学復帰に向けた支援を行います。
学校、保護者、地域、警察との連携強化について
虐待やいじめ、非行防止のための取り組みについてお伺いします。
健康、安全教育を充実させ、関係機関と連携して子供たちの健やかな生活を確保します。
家庭の格差が教育の格差につながる問題について
教育機会の均等を確保するための施策についてお伺いします。
保護者の負担軽減に努め、子供たちの教育機会の均等を確保します。
通学路の点検強化について
冬期間の通学路の安全確保についてお伺いします。
通学路安全推進会議で合同点検を実施し、関係機関と連携して通学路の安全確保に努めます。
アクティブ・ラーニングについて
アクティブ・ラーニングの取り組み状況と強化についてお伺いします。
タブレット端末に学習アプリを導入し、教科の特質に応じて授業に取り入れ、協働的な学びと個別最適な学びの確立に努めます。
北海道余市紅志高校との連携強化について
小中高校の連携強化の具体的な取り組みについてお伺いします。
福祉科教諭による出前授業や福祉選択者による介護体験などを通じて交流を行い、小中高校の連携強化に努めます。
通学費や教材費などの学生に対する支援策について
学生への支援策の検討についてお伺いします。
国の高等教育費負担軽減策を注視し、余市町としても積極的に子育て、教育に関する施策の充実を図ります。
学校における働き方改革について
現場の声を反映した働き方改革の推進についてお伺いします。
ICT機器を活用した業務の効率化に取り組み、在校時間の縮減を図ります。第3次のアクションプランに基づき、働き方改革を進めます。