後志町村女性議員協議会に参加しました。

議会

「後志町村女性議員協議会」

1月27日(月)、倶知安町で「後志町村女性議員協議会」の総会が開催され、参加してきました。

余市町からは女性議員5名が全員出席しました。

この協議会は、元俱知安町議の荒野洋子さんの呼びかけにより、当時の後志管内の女性議員が超党派で設立したものです。

とはいえ、設立当初の女性議員は4名だけ。
政治の場に女性が参画することが、まだまだ珍しかった時代でした。

現在、後志管内の町村で女性議員は20名に増え、そのうち5名が余市町です。
各町村の女性議員の数は以下のとおりです。

  • 5名の町村:余市町
  • 2名の町村:倶知安町、岩内町、仁木町
  • 1名の町村:真狩村、京極町、蘭越町、ニセコ町、留寿都村、赤井川村、古平町、積丹町、共和町
  • 女性議員ゼロの町村:6町村

女性議員の数は徐々に増えてきていますが、依然として少ないのが現状です。

女性議員が少ない現状

最近では男女平等が進んできたといわれていますが、政治の世界ではまだまだ女性議員の数が少ないのが現状です。

特に地方の議会では、女性議員がとても少ない、もしくは全く居ないという地域がとても多いです。

多様な意見が反映されるように

政治は、私たちの暮らしに関わる大切なことを決める場です。
さまざまな立場の人が関わることで、より多くの意見が反映され、よりよい社会を作ることができます。

しかし、日本の地方議会や国会では、いまだに男性議員が多く、女性議員の割合は少ないままです。

たとえば、子育てや介護、働く女性の環境づくりといった問題は、女性の視点がもっと必要です。

でも、女性議員が少ないと、こうしたテーマが十分に話し合われないこともあります。

政治は、すべての人にとって身近なものであるべきです。
そのためにも、多様な意見がきちんと反映される仕組みが大切だと思っています。

なぜ女性議員が少ないのか?

公平な社会では、誰もが同じようにチャンスを持つべきです。
しかし、政治の世界では女性が議員になりにくい理由がいくつかあります。

① 「政治は男性の仕事」という考え方

今でも、「政治は男性がやるもの」というイメージが残っている地域があります。
そのため、女性が議員になろうとすると、驚かれることもあります。

② 家庭との両立の難しさ

女性は、家事や育児の役割を担うことが多く、政治活動との両立が難しくなることがあります。

「子どもがいるのに政治なんて…」と言われることもあり、これが女性の挑戦を妨げる要因の一つになっています。

③ 政治の場でのサポートの少なさ

男性議員が多い中で、女性が政治の場に入りにくい雰囲気があるのも事実です。

また、女性の候補者を応援する体制が整っていないため、立候補すること自体が難しいという現実もあります。

「代表性の確保」や「ジェンダーバランス」

どちらかに偏らない公平な政治を目指す

政治においては、一方に偏りすぎると、多くの人の意見が反映されないことがあります。

女性議員の増加を目指すのも、男性を減らすためではなく、全体のバランスを整え、より公平な政治を実現するためだと思っています。

① 代表制の確保とは

民主主義では、すべての人の意見が政治に反映されることが大切です。

しかし、女性議員が少ないと、社会全体の多様な声が十分に届かないことがあります。

特定のグループだけでなく、さまざまな立場の人々が政治に関わることで、より公正な社会が実現できます。

② ジェンダーバランスの重要性

ジェンダーバランスとは、男性と女性が政治や社会の意思決定に平等に関与することです。

男女どちらか一方に偏るのではなく、多様な意見が反映されることで、すべての人にとってより良い社会をつくることができます。

たとえば、女性が多く関心を持つ問題だけでなく、経済や安全保障といった分野でも、女性の視点が活かされることが求められます。

③ 公平な代表性を意識する

政治は、全員の意見を代表する場であるべきです。

特定のグループだけが意思決定を行うのではなく、より多くの立場の人が関わることで、誰もが納得できる仕組みが作られます。

より多様な政治を目指して

女性議員の少なさは、民主主義の「みんなの声を生かす」という考え方にとって大きな課題です。

「代表制の確保」と「ジェンダーバランス」を意識することで、より多様な意見が政治に反映され、すべての人が暮らしやすい社会に近づくことができると思っています。

「後志町村女性議員協議会」は、設立当初の議員さんたちの想いを引き継ぎ、活動を続けています。

議会で直面する問題や悩みは、実際に経験している人にしか分からないことも多くあります。

そのため、私たちは年に数回集まり、それぞれの議会で起きていることや課題を共有し、話し合っています。

この交流が、大きな力となり、女性議員としての活動を支えています。

これからも、より公平で多様な政治を実現するために、皆さんとともに考え、行動していきたいと思います。