12月5日(火) 会派「よいち未来」で10月に行った町内施設見学の第二弾として、教育関係の施設を見学しました。
余市町立東中学校
はじめに校長先生より学校経営計画グランドデザインの説明を頂きました。
昨年(令和4年度)、学校教育目標を「自律」「尊重」「創造」に変更し、校訓として「進取」と「利他」を設定したとのことです。

- 「進取」…自ら困難な課題に果敢に挑戦すること (自律 創造)
- 「利他」…相手の幸せを思い行動すること (尊重)
“利他” はニッカウィスキーの創業者、竹鶴政孝の妻、リタさんに掛けたものだそうです。
この新しい校訓と目標を受けて、生徒会で「東中プライド」を作ったとのことでした。

その後、長期欠席生徒の状況と学校としての取り組みをお聞きし、授業を参観させて頂きました。
余市町立登小学校
はじめに校長先生から学校経営計画グランドデザインと少人数学習(複式学級)の説明を頂きました。
登小学校の校訓は「よく学べ よく遊べ」です。
シンプルでストレート、子どもにも保護者にも伝わりやすい校訓でいいなと思いました。

登小学校は地域の人全員がPTAだそうです。
子どもがいる世帯もいない世帯も、みんながPTA会費を納めてます。
地域に根ざした特色ある教育ということで、「田植え」「山菜の講座」「星空教室」「ふきの迷路」「さくらんぼ狩り」「ワイン造り」「餅つき」など多種多様な取り組みをしていました。

そこを支えているのが地域の方々で、その柱の部分に「おやじの会」という在校生の父親を中心にした会がありました。
また今年から「よいち給食デー」という取り組みをしていました。
毎月1回、保護者有志が中心となってよいちの食材を生かした給食を提供するというもので、ここも地域が支えて運営されていました。
とても魅力的で素敵な学校運営だなと感じました。
余市町立黒川小学校
黒川小学校では、お話を聞く前に、まず “給食” を頂きました。(o^^o)
(ちゃんと給食代をお支払いしました。)

とても美味しく、お腹いっぱいになりました。
黒川小学校の学校経営計画グランドデザインには学校教育目標(長期)として「すこやかに のびる 黒川の子」が設定され、重点目標(短期)として「伝わることを意識した表現力の育成」が設定されていました。
ICTを活用してグループワークやディスカッションを中心とした授業(アクティブラーニング)を展開しており、授業を参観させて頂きました。
驚いたのは子どもたちのタイピングの速さとインターネットで調べものをする速さです。
小学生でこのレベルなのかとびっくりしました。
校長先生が「子どもたちの吸収能力は凄くて、私たちがついていくのは大変なことだ」とおっしゃっていましたが、本当に実感として伝わりました。
私たちの子どもの頃の学校教育とはまったく違う、もはや別物という学校現場を見せて頂きました。
対応される先生も、資料づくりなど大変であろうと感じました。
余市町立図書館
図書館では電子図書について説明を頂きました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期の外出抑制があったり、感染拡大防止のため図書館自体が臨時休館せざる得ないという中で、令和3年2月より電子図書館を開設したとのことです。
初年度は国のコロナ対策の交付金を活用し、それ以降は町費で運営しているとのことで、運営費は年間83万円ほどです。
電子書籍の8割が著作権フリーの青空文庫となっておりました。
小中学校でタブレットを使用するようになり、ここでも大いに活用されているとのことでした。

余市水産博物館
アイヌ交付金による展示改修と詩人「佐川ちか展」などを見学しました。



水産博物館は久しぶりの入館でしたが、とても良くリニューアルされていて勉強になりました。
最近行ったことがない人は、ぜひ行ってみることをお勧めします。
(ただし冬場は寒いかもしれません。)

まとめ
今回の町内教育関係施設の見学は1日ががりの長丁場でした。
じっくりと現場のお話を聞けましたし、驚きもありました。
また新人の議員さんが入ったことも会派研修を行った理由の一つでした。
しかし、私自身が分かっているつもりでいて、分かっていないことがたくさんありました。
議会はこれから決算、そして予算の委員会が入って来ますが、現場のことがわからないと質疑が的を得ないということもあります。
状況を的確に把握し、まちの声を “質疑” を通して反映させていくのがお仕事だとの認識で企画しましたが、大変有意義だったと感じています。
快く対応して頂きました教育委員会はじめ関係者の皆さまに、心よりお礼を申し上げます。