“会派研修” 余市町の施設見学

議会

10月4日(水) 会派「よいち未来」も新人議員が2名増え5名となった事もあり、余市町の施設を改めて見学しました。

中央保育所・大川保育所

両保育所とも50年近く経っており、老朽化が進んでいました。
少しずつ修繕をしながら使っているようです。

いずれも定員には達していませんが、0歳児を受け入れるための保育士の数が確保出来ないとのことで、そこが待機の状況だという事です。
 ( 0歳児を預かる場合、赤ちゃん3人につき保育士1人が必要 )

下水道管理センター

生活環境の改善や水質保全などの目的で家庭から出る汚水を処理しています。

この処理段階でバクテリアや小さな生きもの( 以下、虫と言います )を使うのですが、この管理が難しいそうです。
汚水の中に空気を適切に入れてあげないと虫が死んでしまうし、虫の量が適切でないとキチンと処理されなかったり共食いをするそうです。
毎日虫の数を数えているとのことでした。

試験管の写真の真ん中、下に沈んでいる部分が虫などの微生物です。

浄水場

余市町の水道施設は膜を使ってろ過をしています。
これにより濁度・細菌・原虫などはほぼ除去が可能であり、安心な水道水を家庭へ届けられます。
道内でも膜ろ過方式を採用している自治体はまだ少ないのですが、本町は余市川の下流に位置しているため、予期せぬ河川の汚染にも対応出来るようにと膜ろ過方式を採用しています。

課題は「膜モジュールユニット」という膜缶の交換が高いということです。
1本1,000万円ほどと聞いていますが、この交換を定期的に行わなければいけません。

活性化センター「メッセ・アップルドリーム」

農産物の加工も含めた研究のための施設です。

今年は暑さのためリンゴが焼けてしまって、早生りんご( 8月〜9月上旬に収穫 )は全滅とのことでした。
これから収穫する分は大丈夫だそうです。

クリーンセンター「一般廃棄物最終処分場」

粗大ゴミや燃やさないゴミの最終処分場( 埋立て )です。
現在使っている第2期埋立地がそろそろ限界を迎えることから、第3期埋立地の調査中です。

ゴミの処分には莫大なお金がかかりますし、ゴミ減量化に向けた取り組みを強化しないといけないなと思います。
埋め立てるゴミの大きな比重を占めているのが「プラスチック」だということです。

水産加工排水処理場

水産加工の汚水処理をする施設です。

ここも50年ほど経っている施設で老朽化が進んでいます。
塩分などの関係もあるのか、サビるのが早いとのことでした。
職員で補修などをしながら使っているとのことです。

私も何度か「 下水処理場と統合出来ないか? 」と質問しておりますが、そのためにクリアしなければならない課題がいくつかあるようです。実質的に統合は可能と聞いております。

川に流しても問題ないレベルで処理水を流しているのですが、匂いは取り切れません。
施設の耐用年数も考えて、どこかで統合することの検討もするべきと思います。